鍼の寸法

鍼の規格はほとんど明文化されておらず、旧態依然とした愛称がよく使われています。
慣れないと理解しづらいのでここでまとめています。

鍼には、毫鍼(ごうしん)と呼ばれる、通常の「刺す鍼」以外に、刺さない鍼や形状で異なる鍼など、 多くのものがありますが、ここでは毫鍼の寸法についてまとめています。

鍼の寸法について

鍼の太さ(鍼体径)は、以前は『番鍼』の呼称が使用されました。
最近の技術革新で特殊な鍼とされてた1番鍼より細い鍼(毛鍼・霞鍼など) がメーカから提供できる様になった為、新たに『号鍼』の呼称が全日本鍼灸学会で制定されました。

鍼の長さ(鍼体長)は、以前は尺貫法での呼称(尺・寸:1尺=10寸≒30.3cm)が使用されていましたが、 メートル法実施に伴い、1尺を30mmに変換しての「mm」での表記に変わっています。

ただ、『経験豊な』鍼灸師は、『1寸3番鍼』のような『愛称』を使用する事が多いです。

鍼体径と鍼体長

下記の表は、1986年4月1日に、全日本鍼灸学会にて 『医療用鍼の品質規格 ―毫鍼の鍼体径と鍼体長―』として制定され 全日鍼灸会誌(1990;40(4):412-414)に発表された値を適用しています。