お灸の基礎
このブログの「鍼灸雑学」のテストを兼ね「鍼」の基礎情報を公開していましたので、今回は、灸の最初として、灸の基礎情報の説明をします。
灸が効く理由の説明として(鍼も同じですが)、経絡、気、熱証・寒証、陰虚、等々 画数の大きい漢字を並べ立てられても、普通の人は理解できません。
ここでは、鍼灸・東洋医学に身を置いていない普通の人を対象に、灸・モグサについて、極力古臭くないように説明していきます。
先ずは、言葉から
漢字の灸は、音読みで『きゅう』、訓読み『やいと』です。
ついでに書けば、『やいと』は、元々、但馬・京都の言葉で、焼処(やきと)の意味だそうです。
高年齢の人は、『きゅう』より『やいと』の方が、実感が沸きますが、若い人は理解不能のようです。
しかし「やいと」には焼けど痕のイメージがありますね。
所で、鍼灸院の「鍼灸」は普通『しんきゅう』と読み、時々『はりきゅう』読ますところもありますが、漢字の読みから『はりきゅう』は言えばおかしいです。
訓読みすれば、「はりやいと」・・「針や糸」裁縫と勘違いしかねないですね(笑)
ついでに英語
もぐさの英語はmoxa(モクサ)、灸,(灸療法)はmoxibustion(モクシバション)です。
ところで、似た単語にmoxieがあります。
元気, 精力, 強靭, 勇気, ファイト, 積極性、ガッツの意味があるそうです。
米国の清涼飲料のMOXIE(マクシー)からイメージされたようです。
調べましたがMOXIEの語源は判りません。
しかし、灸にかかわる者として、もぐさ・灸から生まれたと思いたいです。
ちなみに、ソニー・エリクソンのスマホXperiaのアプリケーソンMoxierシリーズ(Microsoft Exchange Serverを利用するためのアプリ)は、清涼飲料のMOXIEの元気, 積極性の意味からみたいです。
(Xperiaユーザでないので、未確認情報です)
※お灸のツボの話に入るには、下手するとだいぶ先になる可能性があります。
いつもの、オーナーのクセで大きく寄り道しそうですので、多少(?)戻ります。
灸の材料
話題を戻して、灸とは、もともと「もぐさ(艾)」を皮膚にのせてせ火を点ける方法治療法でした。
ついでに言えば、判子の朱肉の材料も元々は「もぐさ」です。
古い時代に、木と木をこすり合わせて摩擦で火をつける時に火種材料として利用していてその名前が「燃え草」→「もぐさ」になったとか。
そしてその「もぐさ」とは、多年草のヨモギの葉の裏にある白い繊毛のことです。
ヨモギといえば、草餅の材料の一つで、薬草です。
欧米でもハーブとして利用され、リキュールの一つ「アブサン」の原材料です。
因みに、「アブサン」はギリシャ語で「ヨモギ」の意味だそうです。
その使用方法から、「痔に効く」と言われていました「よもぎ蒸し」も、文字通り「ヨモギ」の利用です。
又、話題がズレかけていますので、一旦終了します(笑)